Recruiting for Graduates

Project Story 04

木を活かし、地域を活かす。
人と自然とより良い関係へ。

銀行本店新設プロジェクト

木は、人間にとって命の源だ。CO2を吸収し、きれいな水を生む。しかしその木々が、今、危機に瀕している。林業の衰退、森林荒廃の進行。この状況に対し、イトーキが2010年にスタートさせたのが、『Econifa(エコニファ)』事業だ。Econifaとは、EcologyとConiferを組み合わせた造語。この『Econifa』事業から、一体どんなソリューションが生まれているのだろうか。

鈴木 啓太 営業本部 東北支店

前職は通信建設系企業での用地取得。2013年、より大きなフィールドで自分を試したいとイトーキに中途入社。現在、営業職として東北エリアの様々な企業・官公庁に向けたソリューションを提案している。山形県出身。

小島 勇 ソリューション開発本部 Econifa開発チーム

鈴木と同じく山形県出身。2007年中途入社。入社後、営業拠点新設のため上海に駐在。帰国後、エコ・環境貢献にまつわるソリューションを生み出す現部署へ。国産木材を用いた家具の企画、販売促進などを担っている。

危機に瀕する日本の森林を救え

日本の林業は今、岐路に立っている。従事者の高齢化、次代の担い手不足を引き金に、海外資本による土地買収も急増。各地で森林荒廃が進み、水源林さえも崩壊しつつある。未来社会に大きな影響を及ぼすこの大問題に対し、イトーキは適切な森林管理と地域材の有効活用を軸としたビジネスを2010年から展開している。『Econifa』ブランドで推進するソリューションだ。木を植え、森を育み、適切に活用していくことで、上質な循環型社会実現を目指すものである。国産材の需要拡大、林業の再生と森林活性化、ひいては地球経済の活性化にも貢献していく取り組みだ。『Econifa』を通じて生まれる製品群も、洗練されたデザインに木材ならではの温かみが付加され多くの公共機関や企業から好評をいただいている。
山形県鶴岡市に居を構え地域に根付いた経営を推進している荘内銀行が、2017年夏に新設した本店ビル。その空間プランニングにおいて、ソリューションを発揮したのも『Econifa』だった。営業担当として、プロジェクトの最前線に立ったのが東北支店 鈴木啓太だ。

“地域のために”。
その想いを具現化する

鈴木は当時、入社3年目だった。前職は異業界。大型プロジェクトを牽引していくうえで、自身の知識や経験不足も痛感したという。銀行には、ロビー、執務室、食堂、ロッカールーム、保育所など、多様なスペースがある。それらの空間をどうプランニングしていくかという思考が求められたのだ。「ただ私には仲間がいました。社内のプロジェクトチームの面々は皆、各領域のプロフェッショナル。チームで会話を重ねることで提案の質を高めることができました」。鈴木は仲間の力を吸収しながら、クライアントの声に耳を傾け続け、提案のカギを掴む。
「“銀行”と聞くと厳かで、少し敷居の高いイメージもあります。ですが、荘内銀行さんは『地域の方々に親しまれる存在でありたい。新本店は、地域に開かれた銀行だという象徴にもしたい』という想いを強くお持ちでいらっしゃいました。『Econifa』を通じた地域の木材を活用した家具や空間づくりならば、きっとお客様の想いを叶えられるはずと考えました」。
“地域のために”というクライアントの想いを具現化する。新本店を築き上げていく過程では、地域社会にどれだけ貢献できるかがカギとなり、地域材を活用する『Econifa』はクライアントの心を掴んだ。プロジェクトメンバーでもあるEconifa開発チーム 小島はこう語る。「山形県北部には、金山杉と呼ばれる良質なブランド杉の産地があります。そこで私たちは、金山杉を有効活用するプランを構築。金山杉の魅力を最大限に活かしたオーダーメイド家具も企画提案しました」。

森とともに、
地域とともに

鈴木、小島らプロジェクトメンバーたちが精魂を込めたプランが現実のものとなった。2017年夏。荘内銀行、新本店オープン。足を踏み入れると、無機質なイメージがある銀行とは思えない印象が来訪者を包み込む。山形で育った木材を用い、伝統文化を表現したデザインの家具が並ぶ空間は、温かみや親しみやすさ、地域社会への誇りに加えて、新しさも調和する。
鈴木は自身の仕事についてこう話す。「もともと私は、東京など大都市での仕事にチャレンジしたいとイトーキにやって来たんです。でも今、東北というエリアで仕事をすることを選びました。東京と地方には、やはり差があるんです。たとえば情報。今、“働き方改革”が話題になり、東京の大企業は様々な工夫をされている。でも地方に来ると、『働き方改革をしたいがどうやったらいいのかわからない』という企業も多くあります。そうした課題に向き合っていけるだけの知見やサービスを私たちは持っています。地域格差を埋めていくことはイトーキの一つの役目だし、そのために力を注ぎたい。今の私はそう思っています。特に『Econifa』は、地域経済に貢献しながら地球環境にも貢献していける。このビジネスに携われていることを誇りに思っています」。 ※所属部署・役職は取材当時のものとなります

Econifa(エコニファ)は「炭素固定」をキーにして、
「やま」と「まち」が木材の利用によって結ばれる、
地域的循環を再現していく仕組みです。