GOOD DESIGN AWARD 2020

GOOD DESIGN AWARD 2020

「2020年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)において、6製品(vertebra03、Wan、picco、ウェイティングSL、ACTICT、ADRED)が「グッドデザイン賞」を受賞しました。また、「vertebra03(バーテブラ03)」「Wan(ワンチェア)」の 2製品は「BEST100」に選出されました。

グッドデザイン賞ベスト100 受賞

グッドデザイン賞 受賞

vertebra03(バーテブラ03)

vertebra03(バーテブラ03)

vertebra03は、これからの時代の自由な働き方への回答として、イトーキがプロダクトデザイナーの柴田文江氏を迎え、新たに世に送り出したワークチェアです。これまでのオフィス家具にはないリビングワークにも馴染む佇まいと快適性を実現する先進のメカニズム。そして、使い手や空間の個性に合わせて自在にカスタマイズできる拡張性の高さも特長です。今までもこれからも、イトーキは日本の「働く」をもっと自由に変えていきます。

審査委員評価コメント

発売当初のメインコンセプトの「自然と正しい着座姿勢に導くメカニズム」にフォーカスしながらも、働く環境の変革に対応するオフィスチェア。昨今のコワーキングオフィスやリモートワークを伴うホームオフィスでは、性能および快適性に優れながらも、リラックスした空間を創出するチェアが求められている。既存のオフィスチェアを家に持ち込むとインテリアに違和感が生じるが、造形力に優れた本製品は軽やかな印象とカラー選択を実現することで空間に馴染みやすい。オフィス空間に「働く」だけではなく「暮らす」の要素まで取りこむことで、ワーカーが多種多様な働き方を快適に追求できる推進力を与えている。

Wan(ワンチェア)

Wan(ワンチェア)

Wanは、身体を包み込むような形状で、ゆったりとした座り心地を演出。従来のオフィス空間はもちろん、よりカジュアルな空間にも違和感なくレイアウトできます。また、キャスター付きで動かしやすく、チェアを使用しないときは座を跳ね上げて水平方向に収納(ネスティング)ができるため、打ち合わせやセミナー、ソロワーク、立食パーティーなど、空間利用の幅をフレキシブルに広げることができます。

審査委員評価コメント

このワンチェアはワークスタイルの多様性、カジュアル化が進む中、オフィスでの機能性や、効率を保ちながら新しいスタイルを確立させたシェル型のネスティングチェア(折り畳める椅子)である。従来のネスティングチェアは折り畳みの構造美や収納効率を前提としてデザインされる事が多かったが、この製品の特徴はシェルをそのまま跳ね上げる機構となる。面積は取るが今までにない逆転の発想自体が素晴らしく、ネスティング時のなんとも優しく愛嬌のあるフォルムが独特の雰囲気を醸し出す。ヒンジにはマグネットが仕込まれていることで、スムーズに機構が働き、人の動きを誘う。そんな工夫が隅々までスマートにデザインされており、働き方を楽しくしてくれる。

picco(ピッコ)

picco(ピッコ)

【クリエイティブをサポートするゆらゆらスツール】ワーカーにはクリエイティビティが求められ、オフィスはそれに適した場所が必要になっている。piccoは、気軽に腰掛けやすい高さ、気分転換に繋がる動き、豊富なカラーバリエーション、体格に合わせて高さや傾きを調整できる機能で、クリエイティブなワークシーンにフィットする。

審査委員評価コメント

クリエイティブなオフィスワークにふさわしい活動的なスツールとして、使用シーンがイメージできる。類似した動きの椅子は他にもみられるが、移動を考慮している点が新しい。動きや重量のバランス、カジュアルなカラーなども含めて魅力的な製品としてまとまっている。このようなタイプの椅子がオフィスに導入されることで、今後の働き方や職場環境の変化を実感できるのではないかと期待される。

ウェイティングSL

ウェイティングSL

【座る人にやさしく、空間にやさしくフィットするロビーチェア】近年、病院の待合は、地域とつながるエントランスとして、病院の顔となる重要なエリアです。本品は、快適な座り心地で患者の不安な気持ちを和らげ、待つストレスを軽減し、上質感のあるデザインで待合空間を彩ります。

審査委員評価コメント

無機質なイメージになりがちな病院のロビーにおいて、その立体的で柔らかい形状の佇まいが安らぎを感じさせるものとなっている。表皮素材は清掃性を考慮しながらも上質な素材感を感じさせる。肘掛は着座時、立ち上がり時にしっかりとした支えとなる強度とサイズになっている。立体的な形状でクッション性が高く、座り心地が良いこともその上質感に寄与しており、今後の病院に求められる質的な要素を備えていると感じさせる。

ACTICT(アクティクト)

ACTICT(アクティクト)

【ICT機器を使用した主体的な学びをサポートする大学向け家具シリーズ】学ぶ側にも教える側にもICT機器を使いやすく、自由自在に動かせることで新たな学びをサポートすることを目指しています。既存の家具やICT機器と組み合わせることで、アクティブラーニングや課題解決型学習に最適な空間が構築できます。

審査委員評価コメント

アクティブラーニング、PBL、ワークショップなど、近年の学校教育での学習スタイルの多様化や能動的な学びが期待される中で、学校用の家具はそうした多様性を考慮していないものが多かった。多様な学びにはフレキシブルな家具が必要であり、シンプルで軽量であることが望ましい。そうした現代の教育内容が考慮された、実際の使用条件に適した製品となっている。教育機関だけでなく、クリエイティブな仕事環境にも有効性が期待できる。

ADRED(アドレッド)

ADRED(アドレッド)

オフィス設計者を主要ユーザーとした製品で、設計者の顧客へ整然とした印象と静寂な空間の提供が可能である。空間から余剰な線を排除したミニマルデザイン、遮音性の高いドアシリーズ、ワークステーション等と連携のとれたCMF展開が特徴で、間仕切単体でも、什器類との組み合せでも空間に溶け込む主張しないデザインを目指した。

審査委員評価コメント

高い意匠性と遮音性を同時に実現したガラスパーテーション製品。近年働き方の多様化やワーカーの意識の変化に伴い、様々なプランタイプのオフィスが必要とされるようになったが、本製品ではこれに応じる空間の意匠を阻害する要素を排しミニマルなデザインを実現している。既存の製品では、遮音性をスチール製のパーテーション製品に求めなければならず製品の使い分けが必要であったが、本製品ではガラスパーテーションに遮音性も期待でき、審美性に機能面も兼ね備えることでオフィス空間の意匠の可能性を広げている。

グッドデザイン賞の詳細についてはグッドデザイン賞公式サイトをご覧ください。

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