GOOD DESIGN AWARD 2018

GOOD DESIGN AWARD 2018

10月3日(水)に2018年度グッドデザイン賞の結果発表があり、「ミーティングチェア [ニーノチェア] 」 「移動棚 [フラットハンドル型 ムーブラック] 」「オフィス家具 [i+ シリーズ] 」「空間創造家具シリーズ [ノットワーク] 」が受賞しました。

ミーティングチェア [ニーノチェア]

ミーティングチェア [ニーノチェア]

①家庭のダイニング等にも置けるようなコンパクトで親しみ易いチェア。カジュアルなオフィス空間によく馴染み、リラックスした雰囲気を演出する。

②数多く並べたときに空間に散らかった印象を出さないよう、テーブルの天板高さよりもチェア高さがわずかに低くなるようモジュール設定した。シェルは実寸法よりコンパクトに見えるよう丸みを帯びたものとし、座面後部を凹ませた形状で、スマホや長財布などを置いたまま座れるよう配慮した。

審査委員評価コメント

コンパクトでありながらも、座り心地の良さには感心させられた。シェル構造の形状と樹脂の硬度の検討を繰り返し、丁寧に開発されたであろうと想像する。フォルムはやや大きめの丸みを持たせ、背を低くすることでたくさん配置されたシーンでも圧迫感の軽減させ柔らかな印象を持たせようとした点をうまく表現できている。細いスチールの脚もマットブラックでより軽量にスマートな印象に仕上げられ、使い易い椅子である。座の裏側に装着されたスタッキングカバーにまでデザインの配慮がなされ、好印象であった。

移動棚 [フラットハンドル型 ムーブラック]

移動棚 [フラットハンドル型 ムーブラック]

ハンドル機構をフラット形状にし、外装をカラーガラス等で仕上げることで、オープンスペースで使われる機能性とデザイン性を実現した手動式の移動棚である。 倉庫などの収納専用エリアをつくることなく、執務エリア付近に効率よく収納スペースを作り出すことができる。 また、未使用時はハンドルを収納しフラットにできるので、動線上に設置していても突起物がなく安全である。

審査委員評価コメント

移動棚を倉庫内の収納機器からオープンスペースに置かれる家具や壁の一部という位置付けで開発したところが評価された。未使用時は突起が一切出ないように配慮され、表面の質感や目地などディテールの精度も高く、生活空間に置かれる道具として高い品質に仕上がっている。

オフィス家具 [i+ シリーズ]

オフィス家具 [i+ シリーズ]

役員向けであるが為に権威的なディテールやマテリアルで会社のヒエラルキーを示すアイテムになりがちな役員デスクをパーソナルデスクと位置付け、役員や上級職者が一般社員と共に働くオープンスペースでの使用に相応しいデスク。

シリーズのホワイトボードやパーティションのデザインを踏襲し、それらと同じ空間での使用を想定した大容量のハンガーラック。脚部にはインラインスケートの車輪をキャスターとして転用。フリーアドレス用のデスク、あるいはダイニングテーブルとしても使えるマルチタスクのミーティングテーブルに装着するアタッチパネル。サイズは2種類で卓球用のパネルとしても使用可能。オフィスを楽しく演出するアクセサリー。

審査委員評価コメント

役員であるから権威的ということなのか。役員が一般社員と共に働くオープンスペースで使用するデスクにも、ブランドの共通する『ディテールを極力で減らす』ことを貫き、通常行わない難しく逃げのない加工を施しディテールを突きつめ相応しいデスクを実現している。フリーアドレス用デスクやマルチタスクのミーティングテーブルのアタッチパネルは、卓球台のネットとしても使用可能。オフィスを楽しく演出するアクセサリーも提案している。

空間創造家具シリーズ [ノットワーク]

空間創造家具シリーズ [ノットワーク]

今の働き方に求められているのは、部門や世代を超えたフラット化されたコミュニケーションにより、人と組織の生産性を高め、新しい価値を生み出していくクリエイティブなワークスタイルである。

ノットワークは今までのオフィスにないリビングライクなデザインテイストとバリエーション豊富な家具シリーズで、人と人、アイデアとアイデアをつなぐオフィスの中心となる場をトータルに演出する。シンプルなデザインにより多様なインテリアにも合わせることが可能で、働き方に合わせたシーンをオフィスに自由に組み込み、機能的で快適な空間を構築できる。

審査委員評価コメント

リノベーションオフィスやコワーキングスペースなどこれまでとは異なるテイストの執務空間が確実に増加しており、オフィス家具に求められるニーズも多様化している。多様なユーザーが求める「オフィス家具らしくないテイスト」へのニーズは、オフィス家具のプロフェッショナル企業にとっては複雑かもしれないが、逆に超成熟市場である既存カテゴリーの常識を打破するチャンスかもしれない。本製品はこれまで培ったオフィス家具のノウハウを活かしながら、そういったニーズにこたえる多様な品種構成の挑戦的な製品である。できることならばトレンドのテイストを形にすることにとどまらず、そこに見えてきた本質的な新しい執務空間へのニーズや心地よさの変化をさらに分析研究していただき、家具デザインの新たなカテゴリーを構築していただければとの思いをこめた評価である。

グッドデザイン賞の詳細についてはグッドデザイン賞公式サイトをご覧ください。

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