GOOD DESIGN AWARD 2010

GOOD DESIGN AWARD 2010 受賞作品

9月29日(水)に2010年度グッドデザイン賞の結果発表があり、下記の4点が受賞いたしました。

エピオス

エピオス

近年のオフィスチェアには、ワーカーの体格差をカバーするさまざまな調節機能が搭載されていますが、実際にはその機能を使用している人はわずか30%程度で(当社調査による)その機能が搭載されていても充分に使われていない事が分かりました。
そこで本製品は「背のロッキング強弱調整機能」を自動化した「体重感応メカ」を採用し、 座るだけで適切なロッキングの強さが得られ、休息姿勢を取る際に腹筋などに無理な負担をかけない事で身体の疲労の軽減に成功しました。
また、背面にはしっかりと背中を支える独自の樹脂製ラダー構造を採用し、姿勢の変化に合わせてフレキシブルに変形することで、すわり心地よさを実現いたしました。

審査委員評価コメント

オフィスチェアに装備された調節機構が使われていないことに着目し、 体重に感応してロッキングの強度を自動調節するというユニークな機構が生み出された。
特にミーティングルームやフリーアドレスのオフィスではプライマリーな状態から座った人の体格に合わせて椅子が変化するというコンセプトは有用であろう。
この動きを実現するフレームとシェルの隙間が軽快でこの椅子を空間に馴染ませているようにも見える。
普及価格帯でありながらワーカーの体格に合った姿勢制御に取り組み、新しいメカニズムによりこれを解決した優れた製品である。

トルテ

トルテ

近年のオフィスチェアは、よりダイナミックなロッキングを追求した快感機能装備に傾倒しているきらいがあります。 これらの製品はロッキングによってデスク上のPC画面と着座者の目との視距離が大きく変化する為、使う人の眼に負担がかかりがちというデメリットがありました。
本製品は、ロッキングするとシート全体が前方にスライドする新しい機構を開発したことで、視距離の変化を最小限とし、眼への負担を抑えられます。また、後傾角度は確保したまま省スペースで心地良いロッキングが可能となりました。
結果的にロッキング時に後ろを通る人との接触を防ぐことも出来るようになり、いわば最小の機能で最大のパフォーマンスを実現したチェアとなったといえます。

審査委員評価コメント

シンプルでラインが美しい。
座面のスライドによるロッキングのシステムはオフィスチェアでは新しい着眼。
PCを長時間使用するワーカーへの配慮と狭いオフィスでの使い勝手は秀逸である。

アシオンパート

アシオンパート

在来工法による内装工事では、建材の解体時に出る廃材の増加と廃材リサイクルがほとんどできておらず、そのまま産業廃棄物として処理されている現状があります。また、簡易施工が可能な従来のスチールパーティションでは制約が多く、デザイン性の高い意匠が実現できませんでした。アシオンパートは従来の簡易施工の手軽さを持ちながら、意匠の自由度があり、豊富な表面素材、建具の組み合わせ、目地幅やコーナーの納まりなど、従来のパーティションとは一線を画した設計対応が可能となっています。インテリア性と工業製品としての品質を併せ持つ、新しいパーティションなのです。

審査委員評価コメント

施工・解体が容易で再利用可能なパーティションを極めて品位の高い製品に仕上げている。
ディテールに細心の注意が払われ、構造体を露出させないフレームレスのデザインとフラットな面により各部の納まりがとても美しい。 また見えない所では、豊富なそれぞれの表面素材に設計の共通化を図ったことで単一施工業者による組立・解体が可能になり、現場の施工性向上に大きく貢献している。

インフューズブロック

インフューズブロック

高品質且つデザイン性を要求される壁面を構成できるローパーティションです。
従来のローパーティションは執務スペースや、ミーティングスペースなどの空間機能を分離することが目的でしたが、近年は空間を仕切るだけではなく、高いインテリア性を求められることが多くなりました。本製品は横リブ形状のアルミ押出一体成型のパネルで強さと美しさを兼ね備え、パネルと同デザインのコーナー部が従来のローパーティションにはない連続感を与えます。更に横スリットを利用した豊富なオプションは、用途やインテリアに合わせて多彩なアレンジを可能にしています。

審査委員評価コメント

すっきりとした水平ラインがとても美しいローパーティションである。
コーナーポストが無いため、表裏に渡って途切れることなくこの水平ラインが繋がり、豊富に用意されたハンガーオプションを支える働きをする。
アルミの押出し材によって作られた品位の高い表面材は精緻な収まりを見せ、ノイズの無い落ち着いたオフィス環境を提供する。

グッドデザイン賞の詳細についてはグッドデザイン賞公式サイトをご覧ください。

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