いまさら聞けない!"ABW"の考え方と進め方

COLUMN
2021/07/15

アクティビティ・ベースド・ワーキング(Activity Based Working、以下ABW)、それはワーカーの能力を最大限引き出す、労働生産性の向上、人材活用、コラボレーションの活性化、ワーカーのウェルビーイングの実現といった観点から、日本で今注目されています。

ABWとは

1990年代から、ABWの創始者としてVeldhoen + Companyがオランダの企業に対してABWの導入支援をしたのが起源とされ、そこを皮切りに2000年代後半にオーストラリア全土に広がり、2010年代後半に日本に伝わりました。

ABWは、自己裁量を最大化し、ワーカー自らが働き方を自律的にデザインする総合的なワークスタイル戦略のことです。ワーカーの活動に合わせて、最も生産性が高く働ける場所、時間、相手を自ら選択する働き方です。

「自由に選択して働く」という点で、ABWはよくフリーアドレスと混同されがちですが、実際には「選択する内容」について下記3点の違いがあります。

  1. 自由に選択する対象の範囲が違う
    フリーアドレスは「場所」を自由に選択して働くことができますが、ABWでは「場所・時間・相手」を自由に選択して働きます。
  2. 働く場所の範囲が違う
    フリーアドレスはオフィスの中で自由に働きますが、ABWではオフィスをはじめ自宅や外出先、サテライトオフィスなども活用してダイナミックに働くことが求められます。
  3. 場所を選択する基準が違う
    フリーアドレスはオフィス内の固定席を持たず、どの場所でどのような業務を自由に行っても構いませんが、ABWではワーカーの活動に合わせて最も適した場所を選択して働きます。

ビジョンの実現に向けたアプローチ内容

ABWの導入には空間・IT・行動という3つの領域からのアプローチが重要です。1つでも欠けてしまった場合、ABWという働き方が破綻する可能性が極めて高くなります。

「空間」
主に建物・内装・家具などのしつらえのことを指し、オフィスのレイアウトやデザイン、家具の機能など目に見えるもの

「IT」
情報を編集・共有するためのITデバイスやシステムで、PCやスマートフォン、モニターなどのデバイスだけでなく、情報共有やコミュニケーションのためのアプリケーションやストレージに関わるシステムも含む

「行動」
組織のルールや習慣、企業文化、マネジメントスタイルのこと

「行動」という領域がなぜ大切なのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ABWを実践する上では、ワーカーが「いつでも、どこでも、誰とでも」働くため、他者との信頼関係を構築し、新たなコミュニケーションスタイルを構築していくことが重要になります。「行動」とは、管理職層向けにマネジメント方法やコミュニケーションの取り方等のトレーニングを実施したり、ワーカーを巻き込んで働きやすいルールづくりを行い、浸透させたりすることなどを指します。

そしてこれら3つの領域に着手する前に行う重要なポイントはビジョン(ありたい姿)の構築です。ABWに取り組む上では、目指すべきビジョン「なぜ自分たちがABWを導入するのか?」という理由が明確になっていないと、時間が経つにつれて、3つの領域をどこに進めれば良いのか分からなくなる可能性があります。

具体的な実践に向けて

ここまでABWの基本的な考え方についてご説明してきました。ABWの導入の際は、ビジョンの構築をはじめ、空間・IT・行動の3領域の計画と必要な取り組みは多岐にわたり、適切なステップを踏んで導入していただくことがとても重要です。

イトーキは、Veldhoen + Companyと2019年より業務提携し、ABWコンサルティングサービスを展開しております。

当サービスの特徴は、ワーカー個人の「活動」へ着目し、その活動全てに対して適切な空間・IT・行動の3領域をサポートすることで、より効果的な仕事の仕方に変えていきます。
具体的な行動の変革に向けたアプローチを下記4つのフェーズにわたって実施しています。

フェーズ 1
将来に向けてのビジョン策定、現行の働き方についてのデータ収集・分析

フェーズ 2
社員参加型での、空間・IT・行動の3領域を統合した要件定義

フェーズ 3
新たな働き方を具現化する統合されたプログラムマネジメントと組織変革

フェーズ 4
新たな働き方への移行度合の評価と発展

全てのお客様に適用できる決まった計画や方程式はありません。3つの領域をお客様の活動の実態や目指す方向、目標などに合わせて綿密に作り込んでご支援させていただきます。ABWの導入を検討中の方はぜひお問い合わせください。

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