イトーキは、オフィス空間をはじめ、公共空間、専門空間、そして生活空間まで、人をとりまくさまざまな環境づくりをサポートします。

ENGLISH

HOME企業情報環境・社会報告環境報告生物多様性の保全・維持

生物多様性の保全・維持

目的・考え方

イトーキグループは、自然環境から多くの恵みを享受する企業として、持続可能な共創社会の実現を目指し、生物多様性の保全に努めます。

イトーキグループ生物多様性方針

イトーキグループは、その事業活動が自然環境からの恩恵により成り立っており、また自然環境に影響を与えていると考え「人も活き活き、地球も生き生き」する持続可能な共創社会の実現を目指し、生物多様性の保全を重要な経営課題のひとつと捉え、以下の取組みを積極的に行います。

基本的な取組み

  1. 1)生物多様性に配慮した製品・サービスを開発・提供します。
  2. 2)生物多様性に配慮した原材料の調達を推進します。
  3. 3)環境教育や社会貢献活動などを通して、従業員の生物多様性保全の意識の向上に努めます。
  4. 4)ステークホルダーとともに生物多様性保全活動を推進し、活動内容の情報を発信していきます。
  5. 5)遺伝資源に関する国際的な取り決めを踏まえ、公正な利用に努めます。

主な取組みと成果

生物多様性に配慮した製品・サービス

イトーキグループは、森林が木材を生み出すだけでなく、豊かな水や生態系を育み、生物多様性の保持や、CO₂固定による温暖化防止など、地球の環境を支える大きな役割を担っていると認識し、木材を製品化する企業として、地域材や国産材などを活用した製品の開発・提供へ積極的に取り組んでいます。

地域材の活用を推進

Econifa(エコニファ)

イトーキは2010年より、日本の豊かな森から生まれる地域材の活用を通じて、森と街をともに「いきいき」とさせるソリューション「Econifa(エコニファ)」を展開しています。これは国内産の木材を、デザイン性の高い家具や内装として製品化し、オフィスや都市部の空間に取り入れるというプロジェクトです。
森林は適度な伐採や定期的な管理を行うことで活性化し、さまざまな生物の命を育む場となります。Econifa事業の推進は、木材使用によるCO₂の固定化をはじめ森林の生物多様性の保全や、地域経済の活性化まで、地球環境保護と社会的課題の解決に対し、多様な側面で貢献しています。

Econifaが実現する自然の循環

新しい木材活用による地域的循環の再現

Econifaが実現する自然の循環

Econifa+RE(エコニファ・アールイー)

東日本大震災によって被災した木材を復興ボードとしてテーブルなどの家具にし、活用する取組みです。Econifa+REシリーズの売上金額の一部は、国土緑化推進機構の緑の募金・使途限定募金に寄附され、被災地の海岸林再生等に役立てられます。2014年度の寄付金は104,000円でした。なお、Econifa+REの取組みは、被災木材の処理完了に伴い、2015年3月に終了しました。

「Econifa+RE」の詳細はこちら

自治体との連携

Econifa(エコニファ)は、各自治体と連携し、各産地の材を使った内装や家具など、新たな用途を提案しています。平成26年度は、宮城県が展開する「みやぎの木づかい運動」との連携や、山梨県、広島県、愛媛県、長崎県の各県産材を使った製品の開発を行いました。

宮城県産材活用ソリューション

Econifaシリーズのアイテム数拡大

14アイテム拡大

多摩産材活用家具への取組み

多摩産材認証制度とは「多摩産材認証協議会」が、多摩地区で生育し適切に管理された森林から生産された木材の産地を証明する制度です。
イトーキでは、この多摩産材の利用拡大を図るために東京都が公募した平成23年度の「多摩産材の利用拡大事業(提案公募型事業)に参画し多摩産材を使用した製品づくりや利用促進を現在も積極的に行っています。

多摩産材認証協議会

やまなし水源地ブランドへの取組み

イトーキは、豊かな森林資源を有し、神奈川県など都市部の水源地でもある山梨県早川町、丹波山村、道志村の木材を使った『やまなし水源地ブランド』製品の企画・開発・販売を行っています。

やまなし水源地ブランド推進協議会への参画

林野庁の「木づかい運動」に参加

イトーキは、国産材利用の普及啓発を目的とする林野庁の「木づかい運動」に参加しており、イトーキ東京イノベーションセンターで木材利用の普及啓発につながる展示・講演会を行っています。10月の木づかい月間には、宮城県の材を使った家具パッセジャータをご紹介するとともに、木づかい運動の認知拡大に向け、パネル等で展示を行いました。

  • 木づかいニッポン

    地域材利用の意義を広め、実需の拡大につなげるため、国産材利用に関する普及啓発活動の強化を図る趣旨のもと、イトーキは林野庁が推進する「木づかい運動」に参加しています。

  • 木づかい運動 感謝状

    「平成23年度木づかい運動」で受章した
    感謝状

みなとモデル二酸化炭素固定認証制度への取組み

港区は国産木材をたくさん使うことで地球温暖防止に貢献するため、全国に先駆けて2012年10月に「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」を開始しました。これは建物や家具への国産木材の使用を促し、その使用量に応じたCO₂固定量を港区が認証する制度です。2013年には、テナント向け制度も施行されました。イトーキは、協定木材を使った製品等を提供できる、登録事業者です。

uni4m みなとモデル二酸化炭素固定認証制度
出展した協定木材を使った家具1

協定木材を使った家具

間伐材利用を推進

「間伐材マーク」は、間伐や間伐材利用の重要性の啓発および、間伐材への関心を喚起する目的で、全国森林組合連合会が認定を行っているマークです。イトーキは、各地域の間伐材の利用促進を積極的に行っており、当マークの認定を取得しています。

間伐材マーク

生物多様性に配慮した原材料の調達

持続可能な木材の調達を推進

イトーキグループは、自らが調達する木材が、その生産地である森林や地域社会に影響を及ぼす可能性があることを認識し、生物多様性のみならず社会的な側面にも配慮した持続可能な木材の調達を推進しています。

イトーキグループ木材調達基準
  • 1)森林認証材を積極的に採用していきます。
  • 2)建築廃材・リサイクル材(間伐材や端材)を積極的に活用していきます。
  • 3)輸送負荷の少ない木材(国産材・地域材)を採用していきます。
  • 4)違法に伐採・生産・取引された木材は使用しません。
  • 5)絶滅が危惧されている樹種の木材は使用しません。
  • 6)地域社会、労働者の生活環境に悪影響を与えている木材は使用しません。
イトーキグループの木材利用実績調査

期間:2014年1月~12月末

樹種 材形状 取扱量(m3換算) 原産国・地域
アユース突板0.1アフリカ
アルダー無垢11.3アメリカ
ウォールナット突板0.2アメリカ・カナダ
カバ合板66.1 インドネシア、ヨーロッパ
カポール無垢7.2マレーシア
サクラ突板0.1日本
タモ無垢7.7ロシア
ドリアン無垢7.2フィリピン・インドネシア
バーチ無垢材、突板15.1アメリカ、ヨーロッパ
ビーチ無垢材、合板、突板124.1ヨーロッパ、スロベニア、日本
ブナ無垢材、合板、突板12.8アメリカ、ドイツ、カナダ、デンマーク
ポプラ集成材6.6中国
ホワイトオーク無垢材、合板、突板、端材1.7フランス、ドイツ、アメリカ、カナダ
ラワン合板、突板151.7カナダ、フィリピン、マレーシア、インドネシア
レッドオーク無垢1.6アメリカ
ワンダーアッシュ突板13.7北米
ブナ・カバ合板7.2日本他
その他合板24.77インドネシア
小計459.0

*2014年に販売した製品の木材使用量※と原産国を調査しました。調査対象範囲は、イトーキ各工場、伊藤喜オールスチール、富士リビング工業、イトーキ東光製作所、および当社へのOEM製品のサプライヤーです。まだ範囲を拡大する余地があるため、今後さらに取り組みを進めていきます。
※パーティクルボード、MDF、インシュレーションボードは除いています。

FSC®・COC認証を取得

FSC(Forest Stewardship Council® 森林管理協議会)とは、国際的な森林認証制度を行う第三者機関のひとつで、森林環境を適切に保全し、地域の社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を推進することを目的としています。COC認証とは、Chain-of-Custodyの略で、加工・流通過程の管理の認証です。イトーキはFSC®・COC認証を取得し、FSC認証製品を販売しています。
FSC認証製品は、適切に管理された森の木を使い、家具の材料の調達~製造~販売の木材のトレーサビリティが確保されている製品です。

FSC森林認証マーク

モデルケースとしてのイトーキ東京イノベーションセンターSYNQA

イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA(東京都中央区)の1Fフロアは、RC建築物のオフィスとしては日本で初めてFSCプロジェクト認証・全体認証を取得しています。1F内装で使用している全ての木材(置き家具を除く)が、FSC認証材または管理された木材として持続可能な森から産出されたものです。また、伐採、製材、加工、流通、施工まで全ての工程で、適切な木材の取扱いを、徹底していたことが証明されています。
(2012年プロジェクト申請受理 /認証登録番号: SA-PRO-003742)

「合法性・持続可能性にかかわる事業者認定」に基づく取組み

イトーキは、2006年のグリーン購入法改訂に伴うJOIFA(日本オフィス家具協会)の「合法性・持続可能性の証明に係る事業者認定」を取得しています。これに基づいて、合法性、持続可能性が証明された木材、木材製品の使用・販売を推進するため、木材の流通・加工ルートの確認や社内体制の見直しなど、グリーン購入法適合商品のスパイラルアップを図っています。

生物多様性保全の発信・啓発

イトーキは、地域材の活用をテーマにセミナー・講演会・展示会への出展の活動を実施しています。2013年より、イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA(東京都中央区)で「SYNQA木のシンポジウム」を開催するなど、イベントの開催と講演を通じて、木材活用による環境保全について普及啓発をおこなっています。
また、その他にも数多くのイベントに参加し、幅広く生物多様性の保全・維持を呼びかけています。

2014年に参加した主なイベント

イベント名称 場所 開催日 主催
平成25年度 山村・都市連携・協同型地域づくり研修会 林野庁森林技術総合研修所 2014/1/28 林野庁森林技術総合研修所
JFMA FORUM2014 船堀タワーホール 2014/2/13 公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)
国際ホテル・レストランショー 東京ビッグサイト 2014/2/18 一般社団法人日本能率協会
愛媛県 県産材促進協議会 西条市 2014/2/25 愛媛県県産材促進協議会 
建築・建材展 東京ビッグサイト 2014/3/4 日本経済新聞社/港区
木材加工協議会 京都大学生存圏研究所 2014/3/6 木材加工協議会
ジャパン建材フェア 東京ビッグサイト 2014/3/14 ジャパン建材株式会社
感性の森2014 フォレストノーツアイディアモデル展示会 イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA 2014/3/18 主催 株式会社JVCケンウッド・デザイン
共催 イトーキ
長崎県補助事業 AJIM×Econifa展 長野県美術館 2014/3/20 株式会社川端装飾/イトーキ
こどもエコクラブ全国フェスティバル 早稲田大学理工学部構内 2014/3/23 公益財団法人日本環境協会
ミラノ フォーリサローネ ミラノ 2014/4/8  
自治体フェア出展 東京ビッグサイト 2014/5/21 一般社団法人 日本経営協会
日中木製家具・木材利用技術検討会 諾華・中国家具博物館(広東省) 2014/8/28 一般社団法人日本木材輸出振興協会
長岡造形美術大学向けセミナー イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA 2014/9/19 イトーキマルイ工業
エコマテリアル・フォーラム 2014年シンポジウム イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA 2014/9/19 一般社団法人未踏科学技術協会 エコマテリアル・フォーラム
FSC FRIDAY FORUM2014 イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA 2014/9/26 主催:イトーキ
共催:公益財団法人オイスカ
SYNQA 10月木づかい月間 特別展示 イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA 2014/10/1 イトーキ
RC/S造大型建築物における内装の木質化セミナー 新木場タワー 2014/10/16 NPO法人木材合板博物館
国際木工機械見本市 グリーンサーキットブース 東京ビッグサイト 2014/10/16 東京大学:グリーンサーキット
みなとモデル二酸化炭素固定認証制度 説明会兼展示会 港区立エコプラザ 2014/10/17 港区
IPEC-2014 (INTERIOR PRO EX CO 2014) 工学院大学新宿キャンパス・1F アトリウム 2014/11/13 一般社団法人JIPA 日本インテリアプランナー協会(JIPA)
木で、未来をつくろうシンポジウム 増上寺 2014/11/20 「木で、未来をつくろう2014」 実行委員会
エコプロダクツ2014 森林からはじまるエコライフ展 東京ビッグサイト 2014/12/11 美しい森林づくり全国推進会議、国土緑化推進機構

2014年度の成果と今後の展望

2014年度は、適切に管理された国産材の活用を進めることで、生物多様性に配慮した製品の開発・提供は2013年の実績を上回ることができました。また、生物多様性に配慮した木材原料の調達、特に違法に伐採された木材や絶滅の危惧がある種についてもEconifaの活動を通して適切に管理された国産材やFSC認証材の積極的な活用により、その使用を防いでいきます。
今後は、調達先の協力を得ながら木材の合法証明の入手だけでなく使用量、原産国等の把握まで活動を拡大していきます。
森林保全や木材の適切な活用以外の取組み、生物多様性方針にも掲げている環境教育や社会貢献活動を通じて従業員の生物多様性保全意識の向上を図ることについては、新入社員研修、中途入社社員研修、社員参加の間伐ツアーを通して教育を実施しました。また、ステークホルダーとともに生物多様性保全活動を推進し、活動内容の情報を発信していくことについては、イトーキが「こどもエコクラブ」のパートナー会員となり、都道府県の代表として参加した子供たちに、イトーキが森林資源を活用しながら森と水を保全する取組みについて紹介し、森林保全の重要性を伝えました。
これからも、より幅広い側面から生物多様性への取組みを進めていきます。